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一番好きな曲
2019/3/17
(記:門叶)
みなさんの一番好きな曲は何ですか?
クラシックにとどまらず、POPSでも良いですが、
でもやっぱりクラシックのピアノ音楽が好きな方がこの記事を読んでいる中では多いと思います。
なので、今日はクラシック音楽全般についてお話ししようと思います。
とはいってもこのテーマについて本当に本気で書こうと思ったら音大の教授でも大変だと思うので、好きな音楽数曲について書こうと思います。
それでは質問を変えて、「みなさんはクラシック音楽では何の曲が好きですか?」
シューベルト?ショパン?バッハ?、、、
私は、選べません。ショパンとバッハ、ベートーベンが並列で1位、その他が2位といった感じです。
ピアノ音楽で旧約聖書と呼ばれるのが、「バッハ平均律」96曲というエベレスト。
新約聖書に対応するのが、「ベートーベンのピアノソナタ」32曲。
この話は古今東西色々なところでいわれていますが、
忘れてはいけないのが「ショパンのエチュード」24曲。
この3タイトルはピアノを弾く人にとっての憧れであり、基本であり、そして試金石です。
自宅にももちろん楽譜は揃えてありますが、弾いたのは全体の20%にいくかどうか。でもいつか登ってみたい山!
ここで一曲ずつ解説なんてできたら素敵なんでしょうが、それこそ音大の教授にお任せして、ここでは私がいつか弾いてみたい曲を一曲ご紹介します。
「ショパンピアノ協奏曲第1番op.11第3楽章」
この字面だけでピンときた方はクラシック通であることは間違いないですね。
とにかく明るい!華麗なる大ポロネーズも明るいですが、この曲も負けないくらい明るい!宮廷でダンスしたい感じ♪
「ロンド ヴィヴァーチェ、クラコヴィアク風の民族的なロンド」等と文献には書いてありますが、それはおいておいて、良い曲!
音楽は時代背景の理解や理論ももちろん大切ですが、老若男女問わず、ある音楽を聴いて「あぁ」と心から感動する体験が私は何より一番大事だと思います。その瞬間に「音楽をやっていてよかった。」「クラシック音楽を好きでいてよかった。」と感じるのではないでしょうか。
自分も子供ができたら、クラシック音楽を聴かせて、ピアノも「友」として持っていてほしいと思います。
話を戻して、ちなみに私に関しては、ショパンのピアノ協奏曲第1番第1楽章を独学で4年前から始め、3年くらいかけて暗譜するところまでいきました。が、ほとんど忘れてしまいました。
協奏曲なのでオーケストラとの掛け合いが何度もあり、一人で弾く分には間が空いてしまうのですが、私が一番苦戦したのが、コーダの部分の左のトリルと右手の組み合わせでした。
本格的に練習を始めたのはチョ・ソンジン(Seong-Jin Cho)がショパン国際ピアノコンクールで優勝した2015年です。
このコンクールも観ていて、本当に感動しました。チョソンジンの演奏もそうですがいろいろな国の参加者が、その"お国柄"を背負って戦っている姿に感銘を受けたのです。
チョ・ソンジンの名前を知らない人も少ないと思いますが、本当に彼は技術的にも高く、音の透明感が群を抜いていたと思います。この記事をお読みの方の中にも「チャイコフスキーコンクールの時から知っている!」「浜松国際の時から知っている!」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ショパンコンクールに話を戻しますが、2位のシャルル・リシャール=アムラン(Charles Richard-Hamelin)もソナタ賞を獲るくらい音のバランスはとれていた。けれども技巧的な面でチョ・ソンジンにはかなわなかった。これも私が書くような話ではないけれど、そう思いました。
来年はショパンコンクールの年!気は早いですが、正直ワールドカップよりも楽しみです♪牛田智大君出るのかな?
本当は、「ショパンピアノ協奏曲第1番第1楽章はAllegro maestosoで始まり、」なんて書きたかったですが、長くなってしまったのでまたの機会に。
皆さんの好きな曲は何ですか?
参考文献:作曲家別名曲解説ライブラリー ショパン
2016/1/31 音楽之友社:編 音楽之友社:発行 p.24